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ブリーフィング

2021年12月7日

問題だらけの茶産業:サプライチェーンに求められる透明性

Women collect tea leaves on a tea plantation at Chui Fong, Chiang Rai, Thailand.

茶園で精を出して働く1,300万人の労働者が茶産業ならではの人権侵害に苦しんでいる一方、その茶を調達して事業を行う企業――世界最大規模かつ最大収益を誇る企業も含まれる――は、自社のサプライチェーンで働く労働者に対する責任から逃れ、その実態を明らかにしていません。サプライチェーンの透明性が確保されず、適切な人権デューデリジェンスが行われていない現状のもとでは、権利侵害が起きた場合にも、茶園労働者は会社に対して責任を問うことができないでいます。

この課題に対処するため、ビジネスと人権リソースセンターは茶関連企業65社にサプライチェーンの情報開示を求めるとともに、デューデリジェンスに関するアンケートへの回答を求めました。今回の報告書は、その調査結果をまとめたものです。

企業の回答から、現在3,177の施設が、茶産業のサプライチェーンの透明性確保に向けた取り組みをモニタリングする世界初の仕組み「Tea Transparency Tracker」に登録されました。この仕組みでは、各ブランドや小売業者と原料の調達先である工場や施設が直接つながっています。1,009の施設が、二社以上の登録企業に原料を供給しており、そのうちの22の工場は10社以上に供給していることも分かりました。これは、労働条件を改善し、人権侵害が疑われるケースへの対応として労働者の救済を図るためのまとまった影響力につながる可能性が大いにあることを意味しています。

主な調査結果
🍃 調査への協力を求めた65社のうち、フィンレイ、セインズベリーズ、ティーピッグス、ウォルマートなど36社からは回答がありませんでした。

🍃 回答のあった29社のうち、調達先の施設や茶葉購入先の工場の一覧をすべてまたは部分的に公開している企業は18社でした

🍃 一覧をすべて公開している企業は、ベティーズ&テイラーズ 、ジェニエ社、トワイニング、リントンズ、テスコ、ヨギティー、イーストウエストティー社社、マークス&スペンサー、モリソンズ、プラス(スーパーユニ)の10社でした。

🍃 アーマッドティー、ティフー、テトリー、ユニリーバ/エカテラ*、スターバックス・ティーバナ、ティーサップ、エコトーン(クリッパー)は サプライヤー工場の情報を部分的に公開していました。

🍃 スティック&レムケ、ウィッタード・オブ・チェルシー、ビゲロウの3社は、茶葉を調達するプロセスにある仲介企業として、それ以上の詳細情報は伏せた上で一覧を公開していました。

Tea Transparency Tracker

65社を対象に、サプライチェーンで働く労働者への賃金の支払い、労働条件、基本的人権についてアンケートを実施しました。企業の取り組みがどこまで進んでいて、課題はどこにあるのか、現在の制度はどうなっているのかなど、詳細についてはこちらからご覧ください。

* ユニリーバ/エカテラ:ビジネスと人権リソースセンターはユニリーバ/エカテラに対して、ユニリーバ傘下のティーブランドカンパニー・エカテラのCVCキャピタル・パートナーズへの売却が発表された2021年11月以前に、サプライチェーンの詳細情報の開示とアンケートへの回答を依頼しました。ユニリーバ/エカテラからは、その時点で所有していたすべてのブランドについて、サプライチェーンの情報開示とともに、アンケートへの回答も得られました。