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ストーリー

2020年12月2日

労働組合委員長に対する訴訟(社会不安を煽動した罪、カンボジア)

要約:2020年4月、スパールホールディングスはカンボジアの地域労働組合の委員長であるソイ・ソロスに対して、同社のプノンペンにある工場でコロナ禍における政府通達を無視して大量解雇が行われるとフェイスブックに投稿し事実を公表したことで社会不安を煽動した罪で刑事告訴を行いました。ソロスは2020年4月3日から5月28日まで拘束されました。2020年6月3日、加熱するメディア報道の結果、スパールホールディングスは刑事告訴を撤回しました。

争いのない事実

コロナ禍における製品需要の低下によって、スパールホールディングスはプノンペン郊外にある工場で働く労働者88人を解雇しました。香港に本社があるこの企業は、マイケルコース、ジミーチュウ、ケイトスペード、コーチ、ベルサーチといったブランドの高級ハンドバッグを生産しています。この解雇は、解雇ではなく減給して労働者に休業を命じることを企業に求めた政府の通達に反して行われました。

解雇された88人の労働者は皆、労働運動連合組合(CUMW)の組合員でした。2020年3月31日、CUMWのスパール支部の委員長であるソイ・ソロスは解雇に関して人事担当者との話し合いを求めました。しかし話し合いは行われなかったことから、ソロスは解雇の事実についてフェイスブックに投稿するという形で公表しました。投稿でソロスは会社が政府の通達や労働省による反論を無視していることを指摘しました。また、ソロスは会社に対して解雇ではなく減給という形での一時的な自宅待機を求める意向を明らかにしました。

ソロスの行動を踏まえて、会社は解雇を撤回し、1ヶ月間の自宅待機を命じました。会社の担当者はソロスに対してフェイスブックの投稿を削除し、ソロスが自身の行動が誤りだったと認める書面にサインするよう求めました。ソロスは投稿の削除には合意しましたが、行為が誤りだったと認めることは拒否しました。

2020年4月2日、ソロスは虚偽情報をSNSに投稿した罪で逮捕されました。48時間警察によって尋問を受けた後、 カンポンスプー刑務所に移送されました。ソロスは保釈される前に55日間公判前勾留されました。

法的主張

スパールホールディングスは社会不安を煽動した罪および会社の名誉を毀損し「フェイクニュース」を広めた罪でソロスを刑事告訴しました。加えて、カンボジアの裁判所は2件の挑発の罪でソロスを起訴しました。

訴訟動向

2020年4月3日から5月28日まで、刑法496条(差別行為を挑発した罪)および刑法494条(挑発の事実)に基づきソロスは収容されました。注目すべきは、ソロスが逮捕された際の罪状と収容時の罪状が異なる点です。ソロスは「フェイクニュース」に関する法律に基づき逮捕されましたが、この行為によって起訴されたわけではありませんでした。

2020年5月28日、ソロスは保釈金を支払い解放されました。また刑法496条(差別行為を挑発した罪)によって起訴されました。有罪になれば、懲役1年から3年および600万リエル(1500米ドル)の罰金が課されることになります。

2020年6月3日、クリーン・クローゼス・キャンペーンやワーカー・ライツ・コンソーシアム(WRC)などの支援を受けて、メディア報道やソロスの労働組合によるキャンペーンによって、スパールホールディングスは刑事告訴を撤回しました。

最新の法的情報

2020年6月13日、スパールのジェネラルマネージャー、チャンダオゼン氏とソロスは以下の点で合意に至りました。

・スパールホールディングスはソロスに対する刑事告訴を撤回する

・ソロスは職場復帰する

・ソロスが拘束されていた期間の賃金を会社が支払う

・復帰後にソロスに対するハラスメントや差別が行われないことを会社は保証する

・工場での労働環境改善に向けて両者は取り組む

ソロスは職場復帰を果たしましたが、政府による刑事告訴は継続中です。

新規情報

・「コロナウイルスが縫製サプライチェーンを混乱させる中で起こった大惨事」ネイション、2020年7月7日

・「労働組合活動家が苦情をオンラインに投稿したところ、警察がやってきた」VOD English、2020年6月19日

・「フェイスブック投稿によって逮捕される:コロナ禍で侵害される縫製労働者の権利」ガーディアン、2020年6月16日

・「あなたが知らない「悪者」に会おう:ソイ・ソロス氏」What’s on Phnom Penh、2020年6月15日

・「コロナウイルスについて投稿した高級バッグを作る労働者が逮捕される」ニューヨーク・ポスト、2020年6月12日

・「マイケルコースのバッグを作る女性がフェイスブック投稿を理由に世界で最も収容密度の高い刑務所に送られる」バズフィードニュース、2020年6月11日

・「労働組合に加入している繊維労働者が「これは私たちをクビにするいい機会」になっていると恐れている」ニューヨーク・タイムズ、2020年5月8日

NGOによる文書

・「フェイスブック投稿を理由に労働組合のリーダーが55日間拘束される。ブランド側は無視」クリーン・クローゼス・キャンペーン、2020年6月23日

・「カンボジアの労働組合活動家が刑務所から釈放」IndustriALL、2020年5月29日

・「マイケルコースのサプライヤーによって逮捕されたカンボジアの縫製労働者を助けてください」Remake、2020年5月27日

会社の反応

スパールホールディングスによる回答、2020年5月31日

タイムライン