リベリア:チャイナ・ユニオン社、複数の環境規制の違反でボン鉄鉱山の操業停止が発表される
[Liberia closes China Union's Bong Mines for violations, regulator says] 2024年8月29日
[非公式英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
リベリア環境保護庁(EPA)は、複数の環境規制に違反したためチャイナ・ユニオン社のボン鉄鉱山の操業を停止したと発表した。同社は、首都モンロビアの北東約150キロに位置するボン鉄鉱山を2008年に26億ドルを投じて買収した。同鉱山は2014年に初めて鉄鉱石を出荷した。同庁によると、ボン鉱山は排水許可なしに操業し、許可なく処理工場を建設し、尾鉱を湿地帯に排出したため停止された。同庁は、6月以降2度にわたりこれらの違反を指摘し、罰金を科したが、同社からは反応がなかったという。
「チャイナ・ユニオン社はEPAの警告を露骨に無視し、環境に関する許可なしに操業を続け、環境悪化と汚染を促進している」と同庁は声明で述べた。操業停止は「完全な順守が達成され、特定された環境問題が適切に対処されるまで」継続される、と同庁は付け加えた。チャイナ・ユニオン社の勤務時間外にコメントを求めたが、すぐには連絡がつかなかった。リベリアは鉄が豊富だが、数十年にわたる投資不足で鉄鉱石部門は壊滅状態にあった。1989年から2003年まで続いた紛争の間、ボン鉄鉱山の生産は停止していた。