記事
デンマーク人権研究所の新たなツール、ビジネスと人権の国別ベースライン評価に対する国連指導原則の実施状況の全体像を明らかに
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
デンマーク人権研究所(DIHR)が作成した「国別ベースラインツール」は、ユーザーが提供する情報に基づき、ある国における国連ビジネスと人権に関する指導原則(UNGP)の実施状況の全体像を示すレポートを作成するものである。
作成されたレポートは次の目的で活用できる。
- 国別ベースライン評価(NBA)の作成。ビジネスと人権に関する国別行動計画における行動の策定および優先順位付けの裏付けとなる。
- ビジネスと人権に関するさらなる調査やデータ収集の必要性の特定/優先順位付け
- ビジネスと人権に関する提言の作成
- 各地域や国際的な人権機関への報告の立証
- 経時的な進捗状況の追跡
ユーザーには、あらかじめ決められた回答の選択肢が記載されたアンケートと操作の助けとなるガイダンスが提示される。ビジネスと人権に関する特定のテーマについてより詳しく知りたい研究者の手引きとして、各質問には補足資料が付いている。国別ベースラインツールでの操作が完了すると、レポートが作成され、ユーザーはそれをダウンロードできるようになる。レポートは、一般に公開されているデータベースにアップロードすることもできる。
ツールへのアクセス: http://bhrbaseline.humanrights.dk/
同ツールは無料で利用でき、ユーザーのペースで操作を進めることができる。使用するにあたり、ユーザープロフィールの作成が必要となる。英語、フランス語、スペイン語に対応。