トルコ:IUFがトルコ政府を労働者の結社の自由の保護を怠ったとしてILOに申し立て
[IUF files ILO complaint against the government of Turkey over failures to protect workers’ freedom of association] 2021年7月12日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター ]
国際食品関連産業労働組合連合会(The International Union of Food, Agricultural, Hotel, Restaurant, Catering, Tobacco and Allied Workers' Associations、IUF)は本日(7月12日)、トルコ政府が労働組合を自由に組織し、団体交渉を行う労働者の権利を保護するILO条約第87号および第98号に違反しているとして、国際労働機関の結社の自由に関する委員会に苦情を申し立てた。
トルコの法律の抜け穴は、トルコの使用者が、組合活動を理由に不当に解雇された労働者に対して、裁判所の命令による復職に従わず、選択的に高い補償金を支払うことを認めており、[...]従業員の組合結成を妨げている。
ILOの結社の自由に関する委員会は、労働組合活動を理由とした報復的解雇に対する適切な救済措置は復職であると繰り返し表明しているが、トルコ政府はILO第87号条約および第98号条約を批准しているにもかかわらず、この法的な抜け道を放置している。本苦情は、この抜け道を塞ぐことを求め、トルコが国際基準を遵守することを要求するものである。
解雇されたCargill社のトルコ人労働者Faik Kutlu氏は、次のように述べている:「会社は、私が組合を結成して加入する権利を尊重するよりも、むしろ私を買収しようとしている。政府はこのような行為を合法化する抜け道を塞ぎ、現在も将来も私と同僚の権利が尊重されるようにしなければならない」。
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