ストーリー
UAE:市民社会が協議や人権影響評価なしにクラブワールドカップ開催をアブダビに決定することは「自らの公約に違反する」と懸念、FIFAはこれに対応せず
FIFAが2021年クラブワールドカップの開催地としてアラブ首長国連邦を選んだという驚きのニュースは、市民社会からの懸念をもって迎えられることになった。スポーツ&ライツ・アライアンス(Sport & Rights Alliance)は、FIFAが開催国の人権リスク評価の実施や透明性の高いステークホルダーとの協議の実施を約束するなど、人権の分野で「重要な進展」を遂げている一方で、FIFAがこれらのプロセスのいずれも実施せずに2021年クラブワールドカップの開催を許可したことは、FIFA自身の人権に関する公約や国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」の下での責任に「違反している」と強調している。
スポーツ&ライツ・アライアンスは、FIFAに対して4つの質問を投げかけてる:
- 2022年クラブワールドカップの入札プロセスはあったのか?
- 人権リスク評価は行われたか?
- FIFAはステークホルダーとの協議を行ったか?
- FIFAはUAEにおける人権基準をどのように擁護するつもりか?
ビジネスと人権リソースセンターは、FIFAに質問への回答を公開するよう求めたが、FIFAは回答しなかった。