[Japanese gov't plans to raise monthly wages for nursing, child care workers by up to $88] 2021年11月10日

[ 英文和訳：ビジネスと人権リソースセンター ]

岸田文雄首相は11月9日、介護職や保育士、看護師などの賃金引き上げを最優先課題とし、企業と労働組合の賃金交渉が本格化する来年初めの「春闘」前に実現したいとの考えを示した。

11月9日に開催された公的価格評価検討委員会の初会合で岸田氏は、「春闘に向けた議論に先んじ、経済対策で必要な措置を行い前倒しで実施する」と述べた。

委員会では、労働者の月給を早ければ来年2月にも5,000～10,000円程度引き上げる方針で、年内に最終決定する。

[...] 岸田氏は、富の分配を重視した政策を推進する姿勢を表明しており、介護職員などの待遇改善を機に、民間企業の賃上げの機運を高めることを目指している。

また、岸田氏は、人手不足解消や格差是正のため、非正規の女性労働者が多い医療・福祉分野の従業員の待遇改善も目指している。首相はまた、幼稚園教諭の賃金引き上げにも言及した。

厚生労働省の2020年の調査によると、フルタイムで働く男女の平均月給（残業代などを除く）は、全産業平均の30万7700円に対し、介護職員は23万9800円、保育士は24万5800円、看護師は30万9100円だった。

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