Know The Chain: 強制労働リスクに取り組む企業評価
2020年10月23日
……日本企業13社も対象となり、平均評価スコア(17/100)は残念ながら非常に低い。業種別にランキングを解説したい。
……日本企業はセブン&アイ・ホールディングス(22/100)、イオン(17/100)、サントリー(8/100)3社がランクインしたが、情報開示が不十分であることからいずれも高いスコアとは言えない。
セブン&アイ・ホールディングスは「コミットメント&ガバナンス」と「購買慣行」のテーマで平均以上のスコアを獲得しているが、強制労働の方針や慣行に関する情報開示が同業他社に比べて少ない。
イオンは、強制労働の方針・慣行に関する情報開示が同業他社に比べて少ない。同社のスコアは、強制労働や労働者に支払われる求人料禁止の行動規範の開示、従業員や供給者への人権研修、供給者に対する監視・是正措置プロセスの開示を基準にしている。
サントリーは強制労働の方針や慣行に関する情報開示が同業他社に比べて著しく少ない。2018年以降、同社は業績と開示を強化するための追加措置を講じていないようだ。「トレーサビリティ&リスク評価」、「採用」、「救済」テーマにおいて改善が望まれる……