イラク:労働組合、法的保護の不徹底と劣悪な労働環境の蔓延を批判
[International Workers’ Day: Iraqi unions decry poor conditions and broken promises] 2025年5月1日
[非公式英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
イラクの労働組合と労働者は、劣悪な労働条件、高い失業率、そして法的保護の実施の遅れに対する不満を募らせた。[...] 労働者代表らは、民間企業の雇用主が、特に職場の安全や社会保障の適用に関して同国の労働法の重要な条項を順守していないと非難している。[...]
一方で首相は「イラクの労働者の大部分は依然として社会保障を受けていない」ことを認め、包括的な保障を確保するためのさらなる取り組みを約束した。[...] こうした公約にもかかわらず、労働者たちは現場の実情は全く異なると語っている。[...]
クルディスタン労働者組合スレイマニヤ支部のチャラク・ラウフ氏は、「事業主は法律を順守していない。適切な契約も存在せず、労働者は安全対策もないまま最低賃金で長時間労働を強いられている。日払いで働く者や、半額の賃金で働く外国人労働者に置き換えられた者もいる」と述べた。[...]「私たちはクルディスタン地域政府(KRG)に何百件もの苦情を申し立ててきた。罰則を受けた企業もあるとはいえ、執行力は弱いままだ」とラウフ氏は続けた。[...] 同氏によると、KRGの現行の労働規制は住宅や建設プロジェクトに携わる労働者を対象としておらず、最も弱い立場にある労働者の多くが保護されていないという。[...]
労働組合はスレイマニヤで集会を開き、法的保障の強化を訴えた。[...] 政府関係者は改革を掲げ続けているが、労働者たちは、イラク全土およびクルディスタン地域で労働法が完全に実施・施行されて初めて実質的な変化が訪れると主張している。[...]