カンボジア労働組合連盟（CATU）の地方労働組合長は、労働者の満場一致でウィング・スター・シューズ社の組合長に選出された後、窃盗共謀の罪で告訴された。CATUは、カンポンスプー州裁判所に対し、ウィング・スター・シューズの同氏に対する刑事告訴を取り下げ、釈放するよう要求している。CATUは、チャン氏の逮捕は、同氏の結社の自由を抑圧するための司法の濫用と関係があると主張している。チャン氏の裁判は4月29日に開かれる予定だったが、5月の未定の日に延期された。検察側の証人が出廷しなかったことが判明した。

2024年6月、チャンは窃盗共謀の罪で起訴され、禁錮1年の刑を言い渡された。刑のうち6か月は実刑、残りの6か月は執行猶予付きであった。2024年8月、チャンが6か月の服役を終えた後、プノンペン控訴裁判所が第一審裁判所の有罪判決を覆したことが報じられた。

逮捕後、チャンおよびその家族は深刻な健康上・経済上の困難に直面したと報じられており、チャンは依然として未払いの補償金を受け取っていない。また、チャンは工場での元の職務に復帰できず、他の労働者から隔離される形で工場の別棟に配置されているとも伝えられている。

この工場から調達している日本のブランド、アシックスは、CATUの地方労働組合の状況の重大性を認識しており、サプライチェーン内で労働者の権利と公正な労働慣行を擁護することを約束している。

2025年10月、アシックスは、三者間での和解合意が成立し労使紛争が終結したことを開示した。開示内容は以下の通り。