[Turkey arrests building contractors 6 days after quakes], 2023年2月12日

[ 英文和訳：ビジネスと人権リソースセンター]

トルコ南東部とシリア北部を襲った2つの地震から6日後、救助隊が瓦礫の中から数少ない生存者を救出する中、倒壊して居住者が押しつぶされた建物の建設に関与したとされる約130人がトルコ当局により拘束もしくは逮捕された。

地震による死者は28,191人、負傷者は8万人を超えたが、遺体が続々と発見されており、死者数はさらに増える見通しである。

救助活動の遅れに対する絶望と怒りが渦巻く中、すでに長年の内戦で苦しんでいたシリアを含む地震が起こりやすいこの地域で、地震への備えが不十分だった責任は誰にあるのかということに焦点が当てられた。

トルコには現代の地震工学の基準を満たす建築基準法が存在するにもかかわらず、それが施行されることは稀である。

トルコのフアット・オクタイ副大統領は、倒壊した建物の責任者と思われる131人を拘束する令状を発行したと発表した。[...]

国営放送のアナドル通信社によると、ガジアンテプ県で倒壊した建物内のスペースを広げるため、柱を取り除いた疑惑のある2人が当局によって逮捕されたという。

トルコ法務省は「地震犯罪捜査局」の設立計画を発表した。同局は、建築工事の請負業者やその他の責任者の特定、証拠の収集、建築家、地質学者、エンジニアなど専門家の指導、建築許可や職業許可の確認などを行うことを目的としている。

警察はさらに、イスタンブール空港で出国便に搭乗する直前の建築請負業者を逮捕した。容疑者は、ハタイ県の歴史的な都市アンタキヤにある12階建て高級ビルの建設業者であり、このビルは崩壊により多数の死者を出した。

これらの逮捕は、国民の怒りを建設業者や請負業者に向けさせ、明らかに基準以下の工事を許可した地元や州の政府関係者から世間の目を逸らすのに一役買っている。[...]