日本:ファーストリテイリング、3次サプライヤーの人権・環境状況を行動指針で確認することを決定
[Uniqlo parent to audit working conditions at third-tier suppliers] 2023年4月5日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
ユニクロのオーナーであるファーストリテイリングは、衣料品原料の3次サプライヤーの労働条件と人権遵守を検査することを決定し、現在上位サプライヤーに実施している検査を拡大する。
日本企業は、ユニクロ製品に綿糸を供給する3次産業の紡績工場に行動規範を適用し、同意書に署名させる予定だ。
例えば、建物の防火対策や機械の安全対策など、3次サプライヤーの行動規範を徹底させる。労働者の1週間の労働時間は、残業を含めて60時間を超えないようにする。
第三者機関による調査担当者は、行動規範が遵守されているかどうか、およそ年に1回、サプライヤーをチェックする。
また、3次サプライヤーのうち、改善が必要と判断された場合は、ランダムなフォローアップ監査により進捗を確認する。
今後は、カシミヤやウールなど他の素材の紡績工場や、GUやTheoryなどのグループブランドの工場に対しても、同様のコンプライアンスチェックを行う予定である。
現在、ファーストリテイリングは、1次縫製工場と2次縫製工場に対してコンプライアンスチェックを実施している。
アパレル業界には、原材料を生産する農場から、原材料を紡ぎ、織り、縫製して衣服に仕上げる工場まで、複雑なサプライヤーの網が張りめぐらされている。サプライチェーンの各段階では、まったく異なる事業者が関与していることも少なくない。
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ファーストリテイリングは、綿花を採取し、種子を取り除くダウンの4次サプライヤーのトレーサビリティに取り組んでいるが、これらの事業者に対して監査を実施するかどうかは未定である。
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