日本:韓国人男性、レイシャルハラスメントをうったえたことによる解雇をめぐりモルガン・スタンレーMUFG証券などを提訴;同社は見解を示さず
2021年3月、モルガン・スタンレーMUFG証券に勤務していた韓国人の元社員が、経営陣に対して行ったレイシャルハラスメントのうったえにより引き起こされた解雇をめぐり、同社および統括するモルガン・スタンレー・グループを提訴した。
2012年以降、同氏は上司からのレイシャルハラスメントを経験していた。この上司は、同氏に対して継続的に偏った見解を示していた。
また、昇進に関しても、「実績がないにもかかわらず」留任できる日本人の先輩社員と比較して、倍の利益を要求されるという不当な扱いを受けたと主張した。
2020年3月以降、同氏は人事部、経営陣、CEOにハラスメントと差別についてうったえたが、会社はハラスメントを認めず、この問題について誰にも連絡しないよう同氏に圧力をかけた。
同氏が会社の対応に抗議した結果、会社は彼の行為が就業規則に違反するとして、解雇を通知した。
ビジネスと人権リソースセンターは、モルガン・スタンレーMUFG証券に対し、この問題に対する見解を求めたが、同社は回答しなかった。