日本:JR東日本の各駅、出所者等を追跡する顔認証を中止
CalMatters
[Plan to use facial recognition at JR East stations to spot ex-cons iced] 2021年9月22日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター ]
JR東日本は、駅に現れた出所者等を追跡する顔認識を利用したプログラムを中止した。
JR東日本の担当者は9月21日、「社会的なコンセンサスが得られていないため」と説明した。
JR東日本は7月6日、東京オリンピック・パラリンピックの安全対策として、主要110駅と変電所に8,359台の防犯カメラを設置し、運用を開始すると発表した。
しかし、どのような人を監視するのか、その詳細は明らかにされていなかった。
その結果、顔認識技術を使って、駅でのテロ行為の計画などで服役した出所者や仮出所者を自動的に追跡することが、安全対策の一つであることが判明した。
そのような容疑で逮捕された個人の写真は、JR東日本のコンピュータシステムに登録され、駅にいることが検知された場合には、防犯カメラが対象者を追跡することになっていた。また、駅員が対象者に質問をしたり、持ち物を検査したりすることもできた。
しかし、9月の時点では、出所者や仮出所者の写真は登録されていなかったという。
JR東日本は、9月21日に読売新聞が「顔認証システムは特定の元受刑者等を検出するように設計されている」と報じたことを受けて、プログラムの停止を決定した。
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