グローバル:コスメブランドのラッシュ、企業のDEIプログラムの縮小・撤廃が進む中、DEI重視の姿勢を商品名で表明

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[DEIは「逆差別」ではない。トランプ政権発足直後にラッシュがバスボムの名前を変えた理由] 2025年04月11日
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DEIは、多様なバックグラウンドや価値観を持つ人を受け入れ、公平に扱う取り組みだ。社会の主流から取り残された集団の人たちを積極的に雇用するなどして、格差を是正する。
しかしトランプ氏はDEIを「逆差別」と捉え、就任初日にDEI施策を取りやめる大統領令に署名。連邦機関だけではなく、民間企業にも撤廃を求めた。
メタなどさまざまな企業や組織がDEIプログラムを縮小や撤廃する中、コスメブランドのラッシュ(LUSH)は、トランプ政権発足直後に北米で3つのバスボムの名称をダイバーシティー、エクイティ、インクルージョンに変更。4月には、日本も含めた世界全体で同様の変更を行うと発表した。
「DEIプログラムが廃止されるにつれ、取り組みや方針だけではなく、言葉そのものが(数多くの)ウェブサイトから消えていきました。私たちは、DEIという言葉が消滅すればマイノリティの人々が自分たちの存在が消えるように感じてしまうのではないかと危惧したのです」ヒラリー・ジョーンズ氏、ラッシュのエシックス(倫理)ディレクター
ジョーンズさんは「ラッシュは、国籍や人種、宗教の異なるスタッフ、LGBTQ+コミュニティのメンバー、ベジタリアンやヴィーガンなど、マイノリティを含むあらゆる属性の人たちから構成されています。それにより、より強く、より幸せで、より理解し合えるチームになれています」と説明する。
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それぞれの文化や宗教、国・地域のスタッフと研究開発チームが協力して商品を考案・製作する『Co-Create(共に創る)』というプログラムを導入。
このプログラムで新しいアイデアを生み出し、それぞれの文化や伝統を尊重した製品を作ることができている、とジョーンズさんは話す。
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ジョーンズさんは、世界中のさまざまなコミュニティやマイノリティの人たちが直面している社会問題を知り、解決のために協力できることも、多様性がもたらすメリットだと話す。
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