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WBAが2023版ジェンダーと企業の人権に関するベンチマークを公開:ジェンダー平等やライツホルダーの参画など、主要分野の進捗に遅れ
[2023 Gender Benchmark and 2023 Corporate Human Rights Benchmark]
今年World Benchmark Alliance(WBA)が行った評価
- 2023年ジェンダーベンチマークで、世界最大のアパレル企業、食品および農業企業の112社に対するジェンダー平等を推進および促進する責任について評価した。また、男女不平等に対処するために取るべき最初のステップについて、10 セクターの 1,006企業を評価した。
- 2023年企業人権ベンチマークで、世界最大手のアパレルおよび採取産業の110社の企業人権パフォーマンスについて評価した。
2023年のジェンダーベンチマークと1,006社の評価による主な結果
- 男女平等に関する実績は悲惨だった。大多数の企業では女性の割合が低く、女性の懸念は無視されている。
- 上位企業は、男女平等への公約や無給のケア労働への取り組みにおいて、同業他社を上回っている。
- 企業は育児休暇を一部の従業員に提供される福利厚生として扱い、すべての従業員に与えられる権利としていない。
- ほとんどの企業で職場での暴力やハラスメントを公に禁止しているが、それを防止し是正するための措置を講じている企業はほとんどない。
2023年の企業人権ベンチマークの主な調査結果
- 5年以内に変革が可能であることを示す企業もある。
- コミットメントを行動に移すためには、明確な責任感と能力構築が重要である。
- ほとんどの企業は、人権デューディリジェンス・プロセスにライツホルダーを含めていない。
- 信頼とオーナーシップのない苦情処理メカニズムへのアクセスは、正当な救済を妨げる。
両ベンチマークで評価されたアパレル企業55社に共通の主な調査結果
- サプライヤーは人権を尊重し、ジェンダーの平等を促進することが期待されているが、購買企業によって妨げられている。