[Exclusive: Investors push Zara owner Inditex to publish full supply chain] 2024年3月11日

[英文和訳：ビジネスと人権リソースセンター]

投資家たちはZARAの親会社であるインディテックスに対して、競合であるH&Mやプライマーク、がサプライヤーの全リストを開示したことに続いて同様の開示をすることを要求している。これにより、サプライチェーンのリスクをより適切に評価できるようになることが期待される。

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アディダス(ADSGn.DE)、H&M、ヒューゴ・ボス(BOSSn.DE)、M&S(MKS.L)、ナイキ(NKE.N)、プライマーク、プーマ(PUMG.DE)などのファッションブランドや小売業者は、すでに工場名や住所などの詳細なサプライヤーリストを開示している。

インディテックスは毎年、主要調達先12カ国からのサプライヤー数を公表しているが、個々の工場に関する情報は提供していない。

ロイターはインディテックスの株主に対して、情報開示の改善について何を望むか尋ねた。

オランダの年金積立金を取り扱う資産運用会社MNは「サプライヤーのリストとその所在地の開示は、私たちがインディテックスに要求していることのひとつである」と述べた。

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MNは、インディテックスがこれらの情報を持っていることを示し、自身のデューディリジェンスを適切に実施するために、開示は重要であると指摘している。

3月13日に年次決算を公表する予定のインディテックスは、投資家がサプライヤーリストをすべて公表するよう求めていることについてはコメントを避けた。

「インディテックスは、サプライチェーンにおける高水準の維持に深くコミットしており、サプライチェーンを最大限に可視化する業界屈指のトレーサビリティシステムが不可欠であると確信している」とインディテックス広報担当者は述べた。

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ロイターが取材した投資家の中には、インディテックスからの撤退を検討している者はいなかった。

MNによると、12月にTJX（ホームセンスとTKマックスを所有する小売チェーン）から撤退するよう助言した顧客は、1月1日付けで撤退したという。

MNはロイターに対して「3年以上にわたる関係の中で、TJXのグローバルサプライチェーンにおける人権デューディリジェンスに対して、ほとんど改善が見られなかった」と述べた。

一方のTJXは、近年業者の行動規範を強化し、工場監査プログラムを拡大してきたと主張した。

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企業と投資家が国際的なサプライチェーンにおける強制労働のリスクについて理解し対応するためのリソースであるKnowTheChainは、インディテックスに対しての評価で2021年よりも低い総合得点を2023年に与えた。

KnowTheChainは、「インディテックスは、直接的なサプライヤーの一部ではなく完全なリストを開示することで、サプライチェーンの透明性を強化することが期待される」と述べた。

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