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ストーリー

2024年2月23日

サウジアラビア:アマゾン、アムネスティ・インターナショナルの調査を受け、不当な採用プロセスや劣悪な生活・労働環境に苦しむ契約労働者の現状を認める

違う会社だと分かったのは、フライト当日でした。書類を受け取ると、パスポートに「Al Basmah Company」と書いてありました。仲介業者には「アマゾンの支社だから心配ない」と言われました。
ネパール人契約労働者

アムネスティ・インターナショナルの調査で、サウジアラビアにあるアマゾンの倉庫で働くネパール人の契約労働者たちが、何年も前から深刻な労働侵害を繰り返し受けてきたことが分かった。独立した人材派遣会社Al-Mutairi Support Services Co.とBasmah Al-Musanada Co. for Technical Support Servicesの労働者22名は、聞き取り調査の中で、アマゾンに直接雇用されるかのようにだまされたが、フライトのわずか数時間前、あるいは現地に到着してから、Al-MutairiやBasmahに雇われることを知ったと答えた。

労働者は狭い不潔な部屋で過酷な生活を強いられ、派遣会社は賃金の一部や食費を天引きし、残業代を不当に安くした。倉庫では、労働者は監視下に置かれ、過度なノルマを課される一方、十分な休息を与えられず、疾病手当も出なかった。聞き取り調査を行った労働者は、たった1人の例外を除いて、平均1500米ドルの就職斡旋費用を支払っており、そのために高金利の借金をしていた人もいた。アムネスティ・インターナショナルによると、こうした侵害は人身売買にあたる可能性が非常に高いという。

ほとんどの労働者は2年契約を結んだが、1年も経たないうちにアマゾン関連施設での仕事を打ち切られた。労働者の転職を制限することで、企業がサウジアラビアの保証人制度カファラを「悪用」した疑いがある。多くの労働者が帰国を望んだが、Al-Mutairiの責任者は、法的に購入が義務付けられている航空券を提供しようとしなかった。

アマゾンは、私たちが人材派遣会社との間で抱えている問題をすべて把握しています。アマゾンは、毎日のミーティングで、労働者が抱えている問題について聞き取りをしています。
アマゾンで働くネパール人契約労働者

2021年には労働者がアマゾンの責任者に直接苦情を訴えたが、派遣会社から賃金を差し引かれたり暴行を受けたりといった報復を受けたケースもあったという。侵害は2023年に入っても続いた。アムネスティ・インターナショナルは、アマゾンが同社の方針や「国連ビジネスと人権に関する指導原則」に従った対応を取らず、侵害を助長した疑いがあるとみている。疑惑に関するアマゾンの回答全文は下記のとおり。アマゾンは、2023年3月から6月にかけてAl-Mutairiなどの派遣会社に行った監査を通じて、アムネスティ・インターナショナルが指摘したものと同様の侵害があることを確認したと答えた。現在、派遣会社の労働慣行と人権侵害に対する是正措置を見直していることを明らかにした。人材派遣会社2社はいずれも、アムネスティ・インターナショナルからの問い合わせに回答していない。

アマゾンで働くというまたとない機会を掴んだと思った労働者は、実際にはやがてトラウマとなるほどの人権侵害を受けることになった。同じくらいひどい扱いに苦しんだ労働者は数百人に及ぶとみられる。聞き取り調査を行った労働者の多くが受けた人権侵害は非常に深刻で、労働搾取を目的とする人身売買にあたる可能性が高い。アマゾンは、かなり前にこの恐ろしい事態を防ぎ、終わらせることができたはずだが、結果的にサウジアラビアで働く契約労働者を恐ろしい人権侵害から守ることはできなかった。アマゾンは直ちに侵害を受けた労働者全員に補償を提供し、二度と同じことが起こらないようにしなければならない。
アムネスティ・インターナショナル経済・社会正義担当 スティーブ・コックバーン

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