"RAN Responds to Global Precedent on Corporate Responsibility to Protect Human Rights Defenders" 2023年9月8日

[英文和訳：ビジネスと人権リソースセンター]

レインフォレスト・アクション・ネットワーク（RAN）は、『人権擁護者への支持に関するユニリーバの方針および現在のコミットメントおよび条件に関する指針（Unilever Principles in Support of Human Rights Defenders and guidance for existing commitments and requirements）』の公表を歓迎した。同文書では、自社が事業を展開する、あるいは原材料を調達する地域において、農業サプライチェーンにおけるリスクの高まりにさらされているにもかかわらず、健全な市民社会空間の実現に寄与する人権擁護者を、消費財大手ユニリーバが支持する立場を表明するコミットメントが示されている。最も重要なのは、人権擁護者を保護するための方針を実現する手順が段階的に定められている点である。人権擁護者が攻撃されるリスクが高まり、市民社会空間の縮小が進む熱帯雨林地域に著しい影響を及ぼす多国籍企業がこのようなコミットメントを表明するのは世界初である。

[...]

「ユニリーバは、グローバルブランドが行う事業において、人権尊重および環境保護を確実に実現させるべく戦う先住民族やコミュニティ、労働者、活動家といった人権擁護者に対する暴力、脅迫、犯罪化を一切許さないアプローチを取ることは可能だと伝えている。...ユニリーバが重要な先例を作った今、コンシューマー・グッズ・フォーラム（CGF）に属する他社もこれに続かなければならない。Procter & Gamble、ネスレ、PepsiCo、Ferrero、Mars、Mondelēz、Colgate PalmOlive、花王、日清食品といった大手各社はいずれも、人権擁護者に関する対応をまとめた詳細の方針および手順を定めていない。」とRANは述べた。