インド:ドリームライナーへの安全性の懸念と監視が強まる中で、エア・インディアのボーイング787型機が墜落し数百人が死亡
[Boeing 787 Dreamliner and its history of failures | Explained] 2025年6月14日
[非公式英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
エア・インディアのボーイング787型機がアーメダバード空港を離陸直後に墜落、200名以上が死亡した。
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エア・インディアのボーイング787型機(AI-171便)がアーメダバード空港を離陸後、数分で墜落した。インド民間航空総局(DGCA)の発表によれば、同機はアーメダバードからロンドンに向けて出発し、サルダール・ヴァラブバーイー・パテール国際空港の外周地域に墜落した。機内には242名が搭乗しており、操縦士は墜落前に航空管制(ATC)へ「メイデー」信号を送った後、通信が途絶し、メーガニーナガル地区にある医科大学に激突した。これまでに200体以上の遺体が収容されており、現在も救助活動が続いている。[...] ボーイング787型機については、ここ数か月間、世界中で不具合が相次いで報告されている。航空機トラッキングサイト「AeroInside」によれば、2025年だけでエンジン、ギア、フラップ、客室与圧、降下高度に関する問題が少なくとも5件報告されている。エア・インディアもこの機材における問題を10年以上抱えており、直近では2024年12月13日に発生した。ニューデリー発バーミンガム行きのAI-113便では、着陸直前にノーズギアから油圧漏れが発生。着陸後、航空機は牽引され、28時間にわたり運航停止となった。
[...] インド国内では、ボーイング社がエア・インディアに対し、高度な雷雨に伴うエンジン着氷リスクを理由に、ドリームライナー機をそうした気象条件下での飛行を避けるよう勧告した。これにより、デリー–東京便では同機の使用が中止された。[...] また、デリー–コルカタ便では、フロントガラスに亀裂が入ったため787型機がデリーへ引き返したほか、さらに同型機2機が同一シリーズのGE製エンジンを搭載していたことから、米連邦航空局(FAA)の調査対象となり、地上待機となった。[...] ドリームライナー導入後14か月以内に、エア・インディアの同型機では136件の軽微な技術的問題が発生している。[...] 2015年から2024年にかけて、エア・インディアの787型機では、エンジン停止、フライトコントロールの不具合、ギアの格納不良、客室内の煙、通信喪失、フロントガラスの亀裂、客室与圧、激しい乱気流、急激な降下、スラットの不具合、タイヤ破裂、油圧漏れなど、計32件の重大な問題が報告されている。