インドネシア:中国企業傘下のニッケル製錬所で労働条件改善を訴える抗議活動、参加者2人死亡
[Riot at Chinese-funded nickel plant in Indonesia kills two] 2023年1月16日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
先週末、インドネシアにあるニッケル製錬所で労働条件を巡る抗議活動中に衝突が起き、中国人1人を含む2人の労働者が死亡した。1月16日、当局が発表した。
土曜日の夕方、中国江蘇徳龍ニッケル業傘下のPTガンバスターニッケル業(GNI)がインドネシアのスラウェシ島で操業する施設で衝突は起こった。
スラウェシ島は、鉱物資源豊かな同国における金属生産の拠点で、ここで生産された金属は電気自動車のバッテリーや鉄鋼の材料として利用されている。
中スラウェシ州警察の広報担当Didik Supranoto氏はAFPの取材に、30歳の中国人労働者1人とインドネシア人労働者1人が死亡したと答えたが、死因は明かしていない。
中国外務省報道官のWang Wenbin氏は16日、中国政府は、国民の死亡を受け、今回の件が「法に則り適切に処理されるよう」インドネシア政府と協力していると述べた。
ジャカルタにある中国大使館にもコメントを求めたが回答は得られていない。 [...]
GNIは声明で次のように発表した。「今回のデモがこのような混乱の中に終わったことが心より悔やまれます。今回の件は、企業に対してだけでなく、他の関係者に対しても影響を及ぼさなかったのですから」
同社は、警察とともに抗議活動と労働者の死亡について調査を進めていると述べた。 [...]