フィリピンにおけるニッケル事業に関する住友金属鉱山の回答
2025 年 8 月 5 日
住友金属鉱山株式会社
ご回答
⚫ 住友金属鉱山/CBNC として、同事業に係るステークホルダーによるグリーバンスメカニズムへのアクセスをどのように保障しているか。
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CBNC が関与する苦情窓口は主に2つあり、地域コミュニティは 1)CBNC の窓口、および 2)地域コミュニティの評議会を利用して苦情を通報することができます。CBNC は地域コミュニティと複数の定会合を設けており、それぞれの場において通報窓口の周知を行っており、苦情が寄せられた場合はその対応状況も確認されます。
定期会合の主なものとして、環境モニタリング結果などを確認する月次の会合や、コミュニティ関連の年間計画を確認する年次の会合などがあります。加えて、CBNC では万が一環境事故が発生した場合の緊急事態訓練を地域コミュニティとともに年に3回実施しております。
なお、鉱山開発に係る管理主体である RTNMC においても、通報窓口を設置しており同様に周知しています。環境問題等が発生した場合には CBNC/住友金属鉱山は RTNMC に働きかけるなど間接的な関与を通じて問題解決に取り組みます。
⚫ ブランジャオ山におけるリオツバニッケル鉱山社(RTNMC)の採掘により影響を被る可能性のあるすべての河川の名称を挙げていただきたい。また、これらの河川において、どのような六価クロム汚染の流出軽減対策が講じられているか/講じられる予定か。
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ブランジャオ開発における採掘の影響を受ける河川は Rio tuba river です。これまでの鉱山開発地域と同様、RTNMC により開発地域に新設された事業用水路に沈殿池が設置され、適切な排水管理を施されたのち Rio tuba river に排水されることとなっています。
なお、排水地点では RTNMC による毎月のモニタリングや、地域コミュニティ代表者および CBNC などが参加する行政傘下のチームによる四半期のモニタリングが行われ、地域コミュニティとの定期会合の場で六価クロムを含む水質管理の結果が確認されます。
※ RTNMCは住友金属鉱山の子会社ではなく、フィリピン証券取引所に上場するNickel AsiaCorporation の子会社です。RTNMCの対応に関し当社から回答可能な情報が限定的となることをご理解ください。