ミャンマー:ファーストリテイリング、同国からの撤退を決定
[Uniqlo owner joins clothiers exiting Myanmar]2023年3月30日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
ファーストリテイリングは、ミャンマーから撤退し、衣料品工場と加工工場のリストからミャンマーのパートナーを削除したことを明らかにした。カジュアル衣料品チェーン「ユニクロ」を展開する同社は、傘下のブランド「GU」のジャケットとシャツの生産を委託していた。しかし、この関係は2023年の秋冬シーズンの商品で終了すると、小売業者は述べている。
中国やベトナムなど世界各地に430社以上の生産パートナーを持つファーストリテイリングにとって、今回の提携解消が与える影響は限定的なものとみられる。
「無印良品」を運営する日本の良品計画も、8月までにミャンマーからのダウンジャケットなどの調達を終了する予定だ。
マークス&スペンサーは昨年、3月までに撤退すると発表し、「当社のサプライチェーンのいかなる部分においても人権侵害を容認しない」と述べた。
アイルランドのファストファッション小売業であるプライマークも、ミャンマーからの撤退を表明している。悪化する状況を鑑み、「責任ある撤退に向けた取り組みを開始することが唯一の選択肢であると考えています」と同社は述べている。
軍事政権下の労働環境は、依然として改善されていない。悪化する状況を鑑み、「責任ある撤退に向けた取り組みを開始することが唯一の選択肢であると考えています」と同社は述べている。"工場労働者の1日の最低賃金は、2019年から4,800チャット(市場為替レートで1.68ドル)にとどまっている"。英国のEthical Trading Initiative(企業、労働組合、非政府組織のコンソーシアム)の報告書によると、労働組合員は使用者と安全に交渉することができないという。
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衣料品の輸出は、チャット安の中で伸びている。EU、日本、米国は昨年、ミャンマーからの輸入額が合計47億ドルと、2011年の政治改革開始以来最高を記録した。
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