カタール:ヒューマン・ライツ・ウォッチのディレクター、スポンサー企業に対し、W杯後の開催国政府に労働者・LGBTの権利・女性・報道の自由の保護を要求すべきと述べる

Shutterstock (purchased)
[Beer and boycotts: Why FIFA's corporate sponsors should back rights reforms after World Cup,] 2022年12月20日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
[...]カタールで開催されたFIFAワールドカップは、人権面において残念な理由で記憶に残るものとなった。女性、ジャーナリスト、LGBTQの人々に対する保護の欠如、そして何千人もの移民労働者の死により12年間で2200億ドルの大会インフラとスタジアムの建設が実現したことは事実である。
国際サッカー連盟(FIFA)の14の企業スポンサーは「美しいゲーム」として知られるこのスポーツにおいて、[...]ブランドイメージを脅かされることなく、汚れのない後光を浴びることを期待している。しかし、カタールでの大会期間中、移民労働者に対する虐待やLGBTQの権利を含む人権侵害との関連で、FIFAのパートナー企業は窮地に立たされていた。[...]
[...]
[...]カタール・ワールドカップ開催前、ブランドリスクが高まる中でABインベブ/バドワイザー、アディダス、コカ・コーラ、ビザ、マクドナルドなどのスポンサーは、移民労働者とその家族に対して賃金未払いや怪我、死亡の補償を行う救済基金の設立をFIFAに要求する声を支持した。しかしながら、カタールからの圧力によって基金の設立は[...]実現しなかった。
[...]FIFAのスポンサーは、カタール大会での損失、恥辱、契約破棄を機に、開催国政府が労働者、LGBTQの権利、女性、報道の自由を守らなければならないという約束を実現するよう、FIFAに対して要求すべきである。