EU:FoE Japan、原発をEUタクソノミーに含めるべきではないとする書簡をEU議会に提出 20,353人が賛同
[ 欧州議会に署名20,353筆を提出:「グリーン」でも「持続可能」でもない原発をEUタクソノミーに含めるべきでない] 2022年6月10日
本日、FoE Japanは、「原発をEUタクソノミーに含めるべきではない」とする書簡およびそれに賛同する20,353人の個人、387団体の署名をEU議会宛てに提出しました。署名は日本をはじめ、31カ国から集まりました。
書簡では、「原発は、ウランの採掘から原発の運転、廃炉に至るまで、放射性廃棄物を生み出し、環境中に放射性物質を出し続け、持続可能性や環境保全とは真逆のもの」とし、「原発への投資にEUがお墨付きを与えることになれば、EUタクソノミーの信頼が損なわれるのみならず、EUおよび世界中の人々の将来に大きな負の遺産を残す」と訴えています。
また、福島第一原発事故は終わっていないこと、高レベル放射性廃棄物は、地下深くで長期間にわたり管理が必要だとされているのにもかかわらず、日本も、また多くの国々においても、処分地すら決まっていないこと、燃料の原料となるウラン採掘の際にも、環境汚染や人権侵害があとをたたないことを指摘、原発を気候変動対策とすることは、EUタクソノミーの「‘do no significant harm’ (DNSH):重大な害をもたらさない原則」に反するとしています。
FoE Japan事務局長の満田夏花は「ロシアによるウクライナ侵攻でますます原発の脆弱性と危険性が明らかになった。気候危機対策も待ったなしだ。私たちに必要なのはリスクとコストの大きな原発や化石燃料への依存ではなく、分散型の再生可能エネルギー実現のための行動を加速していくことだ。EU議会が、原発とガスを含める原案に反対することに期待する」とコメントしています。
FoE Japanは、同様の要請書を、本年1月11日、欧州委員会委員長宛てに提出しています。
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