オランダ:ウーバーがAIアルゴリズムでデータ保護法に違反し、運転手の収入を抑制しているとして、運転手らが欧州で集団訴訟
[Uber drivers launch European class action over ‘soulless’ and ‘scary’ AI algorithm] 2026年9月2日
[非公式英文和訳:ビジネスと人権センター]
[...]英国やオランダなどの運転手が、数十億ドル規模に上る可能性のある損害賠償請求に加わった。この訴訟では、AIを活用した報酬設定システムがデータ保護法に違反し、運転手の収入を押し下げていると主張している。
この請求は、米サンフランシスコに本社を置くテクノロジー企業ウーバーの欧州本社がある[...]アムステルダムの地方裁判所に提起された。[...]
訴訟の焦点となっているのは、運転手に関するデータをもとに、乗車案件ごとの報酬額を個別に算出する透明性の低い「ブラックボックス型」のアルゴリズムだ。運転手側は、自分たちが受け入れてもよいと受け入れる最低水準まで報酬を引き下げているのではないかと懸念している。[...]
訴えの対象はEUと英国合わせて約24万1,000人の運転手に及ぶ。訴状では、ウーバーが報酬額の設定や仕事の割り当てに際し、運転手の行動パターンを含む個人データを分析・評価するプロファイリングを含む自動意思決定を違法に利用していると主張している。
また、ウーバーが運転手のデータをAIモデルの訓練に違法に使用したとも訴えており、GDPR(EU一般データ保護規則)への違反を理由に、影響を受けた運転手への損害賠償と、問題とされる行為の差し止めを求めている。[...]
運転手側によると、ウーバーは英国で2023年からこの変動報酬設定を導入しており、これによって運転手の年間収入が約5,000ポンド減少したという。[...]
これに対しウーバーは、個々の運転手の行動履歴に基づいて報酬額を調整することはしておらず、過去の乗車案件の引き受け・拒否の履歴も報酬の個別設定には使用していないと反論した。[...]
ウーバーの広報担当者は、「訴状はまだ確認していないが、こうした主張を全面的に否定する」と述べたうえで、「ウーバーのアプリは走行経路、所要時間、目的地など、その乗車に関するリアルタイムの情報をもとに運賃を算出している」と説明した。[...]