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レポート

2022年7月26日

著者:
ENACT

コンゴ民主共和国:新調査、コルタンの採掘と不正取引の関連性を明らかに

コンゴ民主共和国では、鉱物採掘と不正取引の関係が長年にわたり、社会的・環境的混乱の原因となってきた。現代の電子機器に不可欠な鉱物である「コルタン」は、特に犯罪ネットワークの標的となっている。本調査では、コルタンの生産とサプライチェーンに関わる組織犯罪のネットワークと、先進国の合法的なビジネスとの関連性が判明した。さらに、この不正取引が何を意味するかを認識すると同時にアフリカ大湖地域における犯罪ネットワークの活動を防止するため、多方面の利害関係者に対する介入策を提案している。

主要な発見

● 5G技術の発展に伴い、コルタンの需要は今後増加が見込まれる

● 政府が遠隔地の鉱山にアクセスし規制することが不可能なため、コルタンの採取量の大半は依然として把握されていない

● コルタンの密輸は、国家の癒着と社会的関係の腐敗したネットワークによって実現可能となる

● コルタンの密輸が盛んに行われるのは、採掘地での価格と闇市場での価格に差があるためである

● コルタンの採掘の開始前に、環境影響評価が実施されることは極めて稀である

● 歴史的遺産や先住民族の伝統的な規範が、鉱山労働者や外国企業によって侵害されている

● コルタンの採掘現場では、子どもの搾取、レイプ、ジェンダーに起因する暴力が多発している[...]

コンゴ民主共和国で採掘される鉱物資源の中には、金、ダイヤモンド、コバルト、亜鉛、コルタンなどが存在する。コルタンという名前は、国際的にタンタルと呼ばれる地球化学製品に属する「コロンバイト・タンタライト」に由来する。タンタルのサプライチェーンと暴力的な紛争の関係を解明し、一般に広めようとする学者、ジャーナリスト、活動家らは、2019年に世界の供給量の40%を生産したコンゴ民主共和国で使われている名称であることから「コルタン」という言葉を普及させた。

米国などの先進国や中国、日本、韓国などのアジア太平洋地域の国々は、アップル、サムスン、ソニーなどの大手企業やその他パソコンメーカーが使用しているコルタンの世界的な主要消費国である。2020 年の世界のコルタン生産量は約 2.3 千トンで、2021 年から 2026 年の間に約6%の複合年間成長率が見込まれている。