ドイツ:パキスタン農民が3年前の洪水で生活基盤を失ったとして、ドイツの大手企業2社を提訴
[Pakistani farmers to sue German polluters over climate-linked flood damage] 2025年10月28日
[非公式英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
パキスタンの農民たちが、3年前の洪水で生活基盤を失ったとして、ドイツの大手企業2社を相手取り法的措置に踏み切った。
パキスタンのシンド州の農民43人を代理する弁護士は2025年10月28日、ドイツの電力大手RWEとセメント大手ハイデルベルク・マテリアルズに対し、年内に提訴する意向を知らせる正式な訴訟予告通知を送付した。
世界気候リスク指数(Climate Risk Index)によれば、パキスタンは2022年に世界で最も深刻な気候災害の影響を受けた国であった。その夏、記録的な豪雨により国土の3分の1が水没し、少なくとも1,700人が死亡、3,300万人が避難し、広大な農地が破壊され、被害額は最大300億ドルに達したとされる。[...]
農民らはこの洪水で所有する農地が完全に浸水し、米と小麦の収穫を少なくとも2期分失ったと述べている。被害総額は100万ユーロと見積もられ、両社に対して気候変動の寄与に基づく責任の認定と一定の補償を求めている。応じなければ12月に提訴する予定である。
RWEとハイデルベルク・マテリアルズは、いずれもドイツで特に排出量の多い企業である。[...]
RWEの広報担当者は「報道以上の情報を現時点で把握していないため、コメントできない」と述べた。ハイデルベルク・マテリアルズの広報担当者は、「本日、気候関連の損害を理由とした補償請求を求める法律事務所からの書簡を受け取ったことを確認した。現在内容を精査している」とコメントした。