国連の専門家がAIによる兵器標的選定に警鐘;イラン攻撃に使われたパランティア社のAI指揮統制システムが米軍全体に展開の方針
[Pentagon to adopt Palantir AI as core US military system, memo says] 2026年3月20日
[非公式英文和訳:ビジネスと人権センター]
米国防副長官のスティーブ・ファインバーグ氏は、パランティア社のAI指揮統制プラットフォームである「メイブンスマートシステム」を全軍の公式プログラムとする方針を明らかにした。これにより、同社の兵器標的選定技術が米軍全体で長期的に使用されることが確定することになる。
3月9日付で国防総省幹部および米軍司令官に宛てた書簡の中で、ファインバーグ副長官は、パランティア社の「メイブンスマートシステム」を組み込むことで、戦闘員に対し「全領域において敵を探知・抑止・制圧するために必要な最新のツール」を提供できると述べた。[...]
[...] 「メイブンスマートシステム」は、戦場データを分析して標的を特定する指揮統制ソフトウェアであり、すでに米軍における主要なAI運用システムとなっている。過去数週間にわたり、米軍はイランに対して数千回の標的攻撃を実施しており、その運用の中核に位置づけられているとされる。今回、公式プログラムに指定されることで、全軍における導入が加速し、安定した長期的資金の確保も可能になるとファインバーグ氏は述べた。[...]
[...] 同システムは、衛星、ドローン、レーダー、各種センサー、インテリジェンス・レポートなどから得られる膨大なデータを迅速に分析し、AIを用いて敵の軍用車両や建物、武器備蓄といった潜在的な脅威や標的を自動的に特定する機能を持つ。
[...] 一方で、国連の専門家パネルは、人間の関与を伴わないAIによる標的選定について、倫理的・法的・安全保障上のリスクがあると警告している。AIは学習データに含まれる偏りを取り込む可能性があるためである。
これに対しパランティア社は、自社のソフトウェアは致死的な判断を行うものではなく、標的の選定および攻撃の承認は人間が担っていると説明している。[...]
[...] なお、パランティアおよび国防総省はいずれも、報道機関からのコメント要請に対し、現時点で回答していない。[...]