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日本:15年製造大企業 労働時間 年2000時間 月200時間の残業協定も 金属労協調べ
労働時間の上限規制が焦点となっているなか、自動車や電機、鉄鋼、造船などの大企業の2015年の労働時間が年間2000時間前後となっていることが分かりました。
製造業大手の組合が加盟する全日本金属産業労働組合協議会(金属労協、JCM)がまとめたもの。残業時間の上限を労使で取り決める「三六(さぶろく)協定」特別条項で、「過労死ライン」とされる月80時間を超える職場が多数にのぼっていることが背景にあります。
多くの大企業で平均総実労働時間が1900時間を上回り、2000時間を超過するところも見られます。実際には2000時間を大きく上回る労働者もいるとみられます。厚労省はパート労働者を含めて年間1800時間への時短を達成したとしていますが、大企業でも程遠いのが実態です。