戦時中に「女子勤労挺身ていしん隊」として富山市の軍需工場に徴用されたとして、韓国人女性５人が同市の機械メーカー「不二越」に１人あたり１億ウォン（約９４０万円）の損害賠償を求めた訴訟の判決が２３日、ソウル中央地裁であった。同地裁は同社に対し、請求通り全額の支払いを命じた。…　日韓の賠償問題は１９６５年の日韓請求権協定で解決済みだが、韓国最高裁が２０１２年５月、個人の請求権は有効と判断して以降、元徴用工や元挺身隊員らによる提訴が相次ぎ、韓国の地裁と高裁では日本企業が敗訴する例が続いている。韓国最高裁では３件が審理されている。…不二越経営企画部は「当社の主張が認められず、遺憾だ。控訴審で当社の正当性を主張したい」とコメントし、控訴する考えを示した。