日本:トヨタや日産に自動車部品を供給する大手サプライヤー、供給制約を理由に労働者の自宅待機を実施
[Japan auto suppliers furlough workers due to supply snarls] 2022年6月15日
[ 英文和訳:ビジネスと人権リソースセンター]
トヨタ自動車と日産自動車の大手サプライヤーは今月、世界的な半導体不足と物流の停滞で自動車生産が打撃を受ける中、従業員の一時的な自宅待機を予定している。
今回の動きは、約2年にわたり世界全体の生産を滞らせてきた供給制約が、日本の雇用環境に影響を及ぼしつつあることも示している。
フード周りの装飾部品や外装部品を製造するファルテックは今月、設計部門を除く800名超の日本国内の従業員全員に3日間程度の自宅待機を命じる。
また、シート大手のタチエスは、東京近郊の平塚にある主要工場で働く50名の労働者に10日間の自宅待機を指示した。
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自宅待機を命じられた労働者は、雇用契約は維持されるが、非番となった日の給与は一部減額される。日本の労働基準法では、給与の少なくとも60%を支払うことが義務づけられている。
自動車産業は、日本の製造出荷額の20%を占め、部品メーカーではおよそ70万人が働いている。
一方、内装部材などを製造するトヨタのグループ会社 豊田合成は今月、日本国内の全従業員に1日の自宅待機を命じる。管理職は対象外とし、非番となった日に対しては日給の80%が支払われる。
ホンダのサプライヤーでギアを製造する武蔵精密工業は、5月と6月にわたり3日間の操業停止を予定している。
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