カンボジアにおける既存の問題解決メカニズムは機能していないため、独立した労働組合や集団的組織化の取り組みが存在しなければ、労働者の権利が保障されることはない。効果的かつ実行力の持つ独立した労働組合の存在によって、労働者は向上した賃金と労働条件の下で働くことができ、また行政やサプライヤー、およびブランド側に対して問題提起を行って問題解決のためのプロセスを始めることができる。労働組合が声を上げることができなければ、労働者は力を持つことができないヤン・ソップホーン(カンボジア労働組合連盟)
現存するグローバルな不平等は企業が利益の最大化を最優先することを可能にしており、グローバル経済が人々ではなく利益を優先する構図を形作っています。この支配的なモデルにおいては、貧困賃金、差別や暴力、労働組合や労働者の集団的行動に対する攻撃、雇用の不安定化、社会保障の欠如といった様々な形の搾取が行われています。このような労働者の搾取とブランドや小売業者との関係は、複雑かつ不透明なグローバルサプライチェーンネットワークによって覆い隠されていることがほとんどです。
このページでは、グローバルサプライチェーンにおける労働者の権利闘争に関する最新情報だけでなく、労働者や労働組合が労働権に関する要請を推し進めるために行なっている私たちの支援活動についても紹介しています。
コロナウイルス感染拡大によってサプライチェーンにおける労働者の格差を更に拡大され、移民労働者はより劣悪な立場に追いやられました。コロナ禍におけるアパレル産業での抗議行動記録や、労働組合潰しに関する報告書、アパレルサプライチェーンにおける賃金不払いの実態報告書などは、コロナ禍において企業の労働者対策のあり方を分析し、人権政策と現実の間に大きな乖離が生じていることを明らかにしています。
275社の情報が掲載されているアパレル企業ダッシュボードでは、労働運動家や労働組合向けに、各々のサプライチェーンにおいて衣料品工場労働者の権利が保障されるための各企業の取り組みや実績についてわかりやすく情報をまとめています。
現代奴隷プロジェクトは、サプライチェーンにおける現代奴隷の問題について企業の責任や透明性を確保することを目指しています。現代奴隷レジストリには、世界の現代奴隷に関する法律などがまとめられています。
その他にも、カタールやアラブ首長国連邦の建設やホスピタリティ産業で働く移民労働者の権利に対する企業の透明性や責任を強化すること、トルコの縫製工場で働くシリア難民に対するブランドの関与、そしてヒューマニティーユナイテッド、ベリテ、サステイナリィックスといった団体と協力して「KnowTheChain」ベンチマークを発展させることに、私たちは取り組んでいます。
特集コンテンツ
ミャンマー:縫製工場労働者に対する人権侵害疑惑の追跡調査
2021年2月1日、ミャンマー国軍が不法に政権を掌握しました。ビジネスと人権リソースセンターは、ミャンマー国内外のパートナーや提携先との協力体制のもと、国内で衣料品製造業の労働者に対する労働・人権侵害が軍事政権発足以降大幅に増加していることをモニタリングしています。
コロナ禍におけるアパレル産業での抗議行動記録
コロナパンデミックにおけるアパレル産業の対応、政府の行動、労働者の要求のモニタリング
アパレル企業ダッシュボード
世界のアパレル企業275社の企業ページでは、サプライチェーンにおける衣料品工場労働者の権利を保護・尊重するための企業パフォーマンスや行動について情報を提供しています。
コロナ禍におけるサプライチェーン労働者
失業、感染、労働条件の悪化などの影響を受けやすいサプライチェーンの労働者への影響
コロナ禍における移民労働者
コロナの発生による移民労働者への影響に関する最新ニュース
ギグエコノミー
ギグエコノミー・ワーカーの人権への影響と法的・政策的な権利保護の枠組み
現代奴隷
現代奴隷制に関する法律の遵守状況の追跡、企業の透明性と説明責任の強化、現代奴隷制に取り組むためのブランドへの働きかけ
KnowTheChain
企業や投資家がグローバルなサプライチェーンにおける強制労働に対応するためのリソース
社会的監査を超えて
社会的監査が人権侵害の特定に有効でないことは、数多くの報告書で指摘されています。改革のための解決策や選択肢は?