日本:花王のサプライチェーンに森林破壊や人権侵害の疑いがあるとし、投資ファンドが臨時株主総会と独立調査を要請
[オアシス、花王に臨時株主総会を要請 サプライチェーン巡り独立調査求める] 2026年3月5日
香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントは5日、花王(4452.T), opens new tabに対し、パーム油などの調達を巡るサプライチェーン(供給網)管理に問題がある可能性があるとして独立調査の実施を求め、臨時株主総会の開催を請求したと発表した。
[...] オアシスは花王株を6.6%超保有するファンドの運用会社。
花王は臨時株主総会の開催を要請する書面が公開されたことを受け「これまでも環境・社会・ガバナンス(ESG)への取り組みを重要な経営課題の一つとして位置付け、法令を順守しながら事業活動を行ってきた」とした上で、事実関係を改めて整理・確認した上で必要に応じて適切に説明していくと表明した。
オアシスは、パーム油や紙・パルプの調達を巡り、森林破壊や人権侵害に関与しているとされるサプライヤーとの取引について複数の内部告発を受け、第三者の環境専門家による独立調査を実施。調査報告書は「花王が森林破壊、土地収奪、人権侵害に関与しているとされるサプライヤーとの継続的な関与リスクにさらされている可能性を指摘」したほか、同社の苦情処理メカニズムがパーム油取引量の推定約6%のみを対象とするなど限定的で、情報開示も国際的なベストプラクティスと比べ不十分だとしているという。
オアシスによると、花王の売上高の100%がパーム油の供給に、71-80%が紙・パルプ製品の供給に依存しているため、サプライチェーン管理の不備が判明した場合、規制違反や市場アクセスの喪失、サプライチェーンの混乱などを通じて企業価値に重大な悪影響を及ぼす可能性がある。
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オアシスの創業者であるセス・フィッシャー最高投資責任者(CIO)はオンライン説明会で、これまで長期にわたり花王と対話を重ねてきたが、内部告発を受けた独立調査で看過できない事実が判明したことから経営陣との対話のみでは解決が困難と判断し、今回の請求に踏み切ったと述べた。
花王に株主総会を請求する通知を準備している旨を伝えたところ、今後の面談はすべて取りやめるか応じないとの回答があったことも明らかにした。
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