花王の見解「株主提案に対する 当社取締役会意見の補足説明」
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I. エグゼクティブサマリー
花王株式会社(以下「当社」)の取締役会は、Oasis Japan Strategic Fund Ltd.および Oasis Opportunities Fund One SPC - Echo SP(以下あわせて「オアシス社」)が提案する会社法第316 条第 2 項に基づく調査者の選任議案に反対いたします。主な理由は、以下のとおりです。
第一に、当社は、NDPE(No Deforestation, No Peat, No Exploitation)方針の下、方針設定、デューデリジェンス、サプライヤーエンゲージメント、モニタリングおよび開示から成る管理サイクルを構築・運用しています。その結果、パーム油ミル 99%、パーム農園 91%のトレーサビリティを確保しており、これは業界でも高い水準です。内部統制に重大な不備は認められません。
第二に、当社の ESG への取り組みは、CDP「トリプル A」評価 6 年連続獲得、S&P Global「TheSustainability Yearbook 2026 」 に Yearbook Member と し て 掲 載 、 Ethisphere「World’s Most Ethical Companies」20 年連続選定(アジアで唯一、世界で 6 社のみ)されるなど、複数の外部評価機関から業界内で上位水準の評価を継続的に受けています。オアシス社が主張するような「サプライチェーンの管理不全」の実態があれば、これらの評価は維持されません。
第三に、当社は、グリーバンスメカニズムの拡充、トレーサビリティ 100%に向けた具体的活動、紙・パルプの開示強化計画など、今後の具体的な取り組みと数値目標を明確に示しています。
第四に、当社は、サプライチェーン管理体制において特定された課題について、自らの意思により独立第三者によるレビューを実施し、その結果と必要な改善を適切に開示してまいります。したがって、オアシス社が一方的に指名した調査者を改めて選任する必要はありません。
第五に、オアシス社は調査の「独立性」を強調しながら、調査者 3 名全員を自ら選定・提案しています。当社株式を 12.5%保有する利害関係者が一方的に調査者を指名することは、「独立性」の原則と根本的に矛盾します。
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