Report
日本:違法行為の黙認 日本の自主的制度は違法木材取引 を見逃している
日本では違法木材の輸入を防ぐ法律がない中、木材の合法・違法を監視するのは企業頼みである。本報告書は違法木材が日本の市場で取引される可能性に対して、企業の自主規制がいかに効果を上げていないかを示唆している。グローバル・ウィットネスは日本の木材輸入大手7社の調達動向をアンケート調査と追加調査によって調べ、違法木材を市場に流入させないための対策を評価した。その結果、日本の主要7社が、違法伐採が横行し深刻な社会的・環境的被害を生んでいるマレーシア・サラワク州の雨林から大量の木材を調達していることが分かった。違法伐採の事実はよく知られているにも関わらず、日本の企業はサラワクからの輸入品を精査して違法木材を排除する努力をほとんど行っていない。